「コレクター福富太郎の眼」展へ

2021.06.03

東京ステーションギャラリーで開催中の「コレクター福富太郎の眼」へ。始まってすぐ行って、宣言が出て休館。再開されてすぐにまた来た。近代絵画で私の好きな絵ばかり!福富太郎のコレクションの核をなす鏑木清方は実のところあまり好みではないが、「刺青の女」に描かれた夏の着物の透け感などさすが!寺崎廣業「母子」や鰭崎英明「生さぬ仲」の母の表情が切ない。池田輝方や鳥居言人の眼の描き方にうっとり。北野恒富や甲斐荘楠音は「でろり」のジャンルなのだけれど大好きな作家たち。鹿子木孟郎の「娘」や大久保作次郎の「平和」に描かれた市井の人たちの圧倒的な存在感、一目見ただけで「あっ!小磯良平だ!」と確信できる「婦人像」の明るさ、そして最後は、満谷国四郎の「軍人の妻」、、やられた、最後はこう来るのか、、間近に見ないとわからない右目に一滴の涙。圧巻のコレクション展!また行くぞ!