

オランダのドールハウスに見るジャパニング
2014年11月23日

このドールズハウスは日本の漆工品が南蛮時代ヨーロッパで熱狂的に受け入れられていたことを示す。
アムステルダムの富裕な女性ペトロネラ・オーツマン(1686-1710)が所持していたこのドールハウスの中には日本の漆に似せたジャパニングのキャビネットが飾られている。
その上には染付磁器も置かれる。制作したのはアムステルダムにあったフランスの家具メーカー。ドールハウスの周囲はべっ甲で装飾されていた。
アムステルダム国立美術館には、フェルメールなどの絵画の名品も多いけれど、こういった工芸品の中に面白いものがいくつもある。
オランダだけでなく、イギリスにもいくつかこういったジャパニングの家具がドールズハウスに置かれていて興味が尽きない。
This dolls’s house is exhibited at Rijksmuseum, Amsterdam It was possessed by a rich Dutch merchant’s wife,Petronella Oortman(1686-1710).
Japanning cabinet was placed in the doll house which shows European enthusiasm to Japanese lacquer ware(urushi) in 17-18th century.