日本の輸出漆器の最高峰のひとつ、V&A所蔵のマザラン侯爵家の櫃。
これまで幾多の研究者により、様々研究がなされ論考が繰り返されてきた。
それでもまだまだたくさんのなぞが残る。
例えば蓋裏の右側上部に描かれた特異な植物模様。
くらげのようだが地面から生えているようであり、
きのこにしては下部の松の枝や幹との大きさの比較で矛盾がある。
製作者の日本側がなにかをイメージしていたのか、
注文に関係するとされるオランダ東インド会社の意図だったのか。
いつ、何度、見ても新しい発見があり、興味が尽きることがない。