『工芸藝術4人展』平成記念美術館ギャラリー

2015.03.17

平成記念美術館ギャラリーにて4月2日まで開催中の『工芸藝術4人展』へ。
漆(内野薫)、陶器(加藤令吉)、金工(西山邦彦)、硝子(藤田潤)の異なった4つの工芸は、バラバラのようでありながら、学芸員の三田村泉美さんのセンスなのか、とてもバランスが取れていた。
このギャラリーが一般住宅も手がける建築会社のギャラリーだからなのか、実際に使ってみたらどんな感じなのかなと思わせる作品が並ぶ。内野先生の漆は漆と木目のバランスが絶妙で、加藤先生の陶器はさすがに瀬戸赤津焼背戸窯22代目にふさわしく現代的でありながら確たる技術に裏打ちされ、西山先生の金工は自然の空気が感じられ、藤田先生のガラスは柔らかく暖かく感じられた。

今回特に惹かれたのが加藤令吉先生の蜻蛉の花瓶。
蜻蛉は後退せず前へ進むのみだから好きなんですと以前加藤先生がおっしゃっていたが、私も蜻蛉のように後ろを振り返らず前進していきたい!