お正月に使いたいオールドノリタケのデミタスセット

2013.12.04

黒と赤と金で構成された意匠は、当時フランスでアイリーン・グレイなどが日本の漆に影響を受けて盛んに作品を作っていた時期のものとよく似ています。

当時の日本では陶磁器の輸出量は増加していましたが、漆器は伝統的意匠が海外では評価を得ることが出来ず苦戦していました。その一方で、アイリーングレイやデュナンなど、日本の漆器の技術と色調を活かしたアーティストの作品は大いなる賞賛を得ていたのです。それらの技術を教えたのが日本人の濱中勝や菅原精造でした。

制作年代は1906-25年ごろですが、転写印は1910年ごろまでなのでこれはおそらく1910年までのもの。裏印は通称マルキと呼ばれ1905年イギリスで商標出願されました。カップの中には不要な色を入れず、あくまでもコーヒーがきれいに見える乳白色です。お正月にも使いたいおめでたい色調です。

The Noritake Art Deco demitasse set were made in Art Deco period and mainly exported to U.K.

This was made between 1906 to 1925. But as the backstamps is transfer sheet type and not the lubber one, may be it is supposed to be made between 1906-1910.

While this demitasse was made, in Paris, many artiest such as Eileen Gray were influenced and imitated Japanese urushi decorative arts.

The design of this demitasse set was consisted of Black, red and gold which is clear of Japanese lacquqer design.