エミリー・ジルバー氏講演会”The Art of Our Time”

2016.01.30

昨日は、卒業・修了展の講評のためボストン美術館から来日されているエミリー・ジルバー氏の講演会でした。
 午前中熱心に工芸各科を見学され、午後からの講演会は、20-21世紀の工芸品を中心にボストン美術館の収蔵品を紹介しつつ、”The Art of Our Time”と題する現代工芸のありかたについてでした。
 ボストン美術館で展示されているM.ナヌッチのインスターレーションに書かれた「すべての藝術は『現代美術』であった」(“ALL ART HAS BEEN CONTEMPORARY”)ということを具体的に示唆する作品の紹介と明快な理論に裏打ちされた講演は非常に中身の濃いものでした(参加者の皆様、私の通訳が拙い部分もあり、、わかりにくかったところはごめんなさい!)。
 最後は、 昨日の講評をふまえて、荒井由美さんの「ひろがる」(乾漆)等、特に印象に残った作品6点について語られ、今年の卒業・修了作品のすばらしさを再確認することのできた素晴らしい講演会でした。