コラレンのカップ&ソーサー

2011.05.28

細かいビーズを貼り付けて焼成したコラレンと呼ばれる技術を用いたヴァンタイン社製のC&Sです。
1900-1910年ごろに作られました。この技術はアメリカと日本(横浜)で特許が取られています。

貼り付けたビーズの表面がざらざらしているので、珊瑚の木の表面に似ていることから珊瑚のような=コラレンと呼ばれました。

カップとしての好き嫌いはありますが、細かいビーズを貼り付けて焼成するのが非常に難しく、少し温度が上がると茶色く焦げてしまい、低いとはがれます。
数年前に、近代当時研究会の元会長の高木典利先生に再現実験をしていただきましたが、コストと手間を考えると現在では再現して製品化は無理でしょう。ラスター彩もそうですが、今はまだ再現可能でも、販売不可能な日本のこういった技術をどのように次世代に伝えていくかが課題です。