東日本伝統工芸展最終日

2015.04.20

今日は日本橋三越で開催中の東日本伝統工芸展最終日。13:30分からの諸山正則先生(国立近代美術館主任研究員)の漆芸のトークに滑り込みセーフ。
やはり専門家によるトークはとても勉強になる。
諸山先生は、特に小椋範彦先生の「割貝蒔絵桜花文茶入れ」(川徳賞受賞)に時間を割かれ、裏彩色された山桜の白蝶貝の薄貝の色彩の豊かさが桜に光が当たった時の変化として見事に表現されており、また側面のアワビの薄貝の細かい短冊と漆のバランスの良さをよく見て欲しいと説明された。
また、今回の図録の表紙は、松崎森平先生の蒔絵螺鈿箱「山芙蓉」(根津美術館館長賞)の部分写真であるが、諸山先生は、小椋先生や松崎先生たちのこういった細かい作業が単に細かいだけでなく、作品にそれが仕事として活きているとおっしゃっていた。
木工作家の須田賢司先生やガラス作家の白幡明先生とも会場でお会いすることでき作品についても説明していただいて、すばらしく豊かなひとときを過ごすことができた。