「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展へ

2016.08.16

佐倉市歴史民俗博物館で開催中の『よみがえれ!シーボルトの博物館』展へ。9月に江戸東京博物館に巡回するのを待ってもよかったのだが、日高薫先生の講演を聞くために足を延ばした。
漆器は「桜樹波蒔絵料紙箱」など一部上手のものもあったが、むしろ私が惹きつけられたのは、川本治兵衛(三代)の「瑠璃釉鶴文大植木鉢」、「染付光格天皇菊紋蘭文皿」(辻製)、三田焼「青磁東袋形花生」、淡路の珉平焼「緑釉龍文小皿」などであった。
今回の展示の中心であるシーボルトの二度目の来日に伴うコレクションは、美術史の研究者が気にする年代や産地などについては分かっていないことも多いが、日高先生は民俗学者としてのシーボルトの考え方を漆器を中心にわかりやすく説明されて、やはり、こういった講演会は得ることが多いなあと、佐倉市は遠かったがいってよかった!!(写真は図録より転載}