似ているが違う「日本・中国・韓国の芸術文化」シンポジウム

2010.11.23

11月16-18日まで薬師寺まほろば会館にて、日中韓美の饗宴展が開催され、16日は「似ているが違う日本・中国・韓国の芸術文化」シンポジウムがありました。私はシンポジウムで、「ヨーロッパが観た、東アジアの芸術文化について」を発表しました。三田村有純東京芸大教授は日本の美、中国精華大学の張教授は中国の美、韓国釜慶大学の周先生は韓国の美を語り、私が東アジアの芸術文化についてヨーロッパの人はどう見ていたかという話をしました。そのあとシンポジウムでそれぞれの発表を踏まえた内容でお互い意見交換をしました。
講演会&シンポジウムも意義があったと思いますが、私にとって最もよかったのは中国、韓国の作家先生たちともいろいろ交流の場を持てたこと。
中国語、韓国語とも話される三田村先生と違って、ほとんど中国語韓国語を話せない私はずいぶん歯がゆい思いをしましたが、でも、いろんな意味でやはり中国、韓国、日本は隣人なのだなあと思いました。
展覧会は、朴晟源先生の作品が前日になっても届いていなかったり(当日の朝無事届きましたが)、ハプニングはいろいろあり、また講演会もいろいろその場での臨機応変なことが望まれ、司会の須田先生は、超まじめで誠実な人柄なため、いい加減なことができないらしく、当日お昼もそこそこに司会の内容を急きょパソコンに打ち込み、それをプリントアウトするのに、USBで薬師寺執事の松久保伽秀先生のところにお願いにいくと、当節例の尖閣問題漏洩で、USBを指してのお寺のパソコンへの入力には神経質ならしく、松久保執事は厳しい顔でしたが何とかしてくださるなど、関係各方面てんやわんやでした。シンポジウム終わった夜は、どんなときでも200%元気な三田村先生も初めて見るほどにお疲れのご様子。でも終わって本当にやってよかったと心から思いました。今後この内容の出版が企画されていますが、同時に自分のこととしては中国語の勉強したいなあというのが当面の目標です!!