神戸芸術工科大学での授業

2010.06.26

神戸芸術工科大学で、『日本の近代輸出磁器におけるカップ&ソーサーのデザイン』について講義してきました。
神戸芸術工科大学は、神戸市西区、神戸市地下鉄の西神中央駅から歩いて数分の環境抜群の場所にあり、学生たちも生き生きとそれぞれの分野で制作に取り組んでいる。
アーティストというか、芸術家の卵たちに美術史を教えるのは少々骨が折れる。これは神戸芸術工科大学だけのことではない。
物を作る人というのは、身体に熱い塊というか、確固とした自分の信念のようなものがある。
過去の先達たちが作った作品の歴史をわかりやすく伝えるのはやりがいがあるが、それだけに、こちらも真剣にするだけの価値がある。
かつて、日本の陶磁器業に携わった人たちは、アメリカを中心としてすばらしいものを輸出してきた。そんな日本人のDNAを受け継いでいる現代の若い人たちに、すこしでもわかりやすく講義したいと思う。