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グローバルに影響しあう工芸
2016.07.04
11日の漆芸研究室での集中講義に先立ち、スペインオビエド大学の川村やよい先生にお会し、お土産にスペイン・ナバラ州で開催された南蛮漆器展図録(写真はその図録より転載)をいただいた。
左の写真はポルトガル人の注文によるインドのグジャラート州の櫃かと思いきや、ポルトガル人の注文による日本製櫃。右の写真は南蛮漆器の櫃を引き出しに作り変えたもの。引き出しはジャパニング。横側の扉は日本製漆のパネルにシノワズリーの油画、上蓋は日本製。工芸が何百年も前からいわゆるバイラテラル、二方向の影響の与えあいではなく、グローバルに影響し合っていたことがよくわかる。
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