マイセン「染付金彩花鳥文カップ&ソーサー」(1730-40ごろ)

2013.04.16

昨日、日本コーヒー文化学会のメンバーで大阪府八尾市の喫茶店『The Munch』を訪問し、店主の田中完枝氏の御好意でマイセンの「染付金彩花鳥文カップ&ソーサー」(1730-40)を拝見し、それだけでなく、そのカップ(取っ手のないティーカップ)でコーヒーをいただくことができた。

マイセンは1710年ごろにヨーロッパでさいしょに磁器を発見し、開窯してからわずか20-30年でここまでの技術に到達している。コバルトでなされた花鳥の素晴らしさ、金彩の質の高さだけでなく、カップとソーサーのバランスが絶妙で、手にしてみるとその
軽さに驚く。またさらに驚嘆すべきことは、ソーサーの薄い縁は光にかざすとなんと透かしが入っていた。まさに至宝である。