瓢池園輸出飾り皿

2013.12.01

明治期、瓢池園製の輸出向け飾り皿。直径21.5cm.鶉の周りの蒲の穂、昼顔などの花々の描き方、縁の雲形、水辺の描き方、背景の卵暈しなど、西洋風には至っていない明治初期を代表する意匠である。
 瓢池園は東京都江東区に所在した絵付け工場で、明治6年のウィーン万博事務掛を務めた河原徳立(1844-1914)が設立した東京画付けを代表するほどとなったが、後に名古屋の森村組と専属契約を結ぶようになった。河原徳立の三男三郎は百木家に養子に行き、大倉陶園を創立した大倉孫兵衛の四女宮との間にできた三男の三郎は百木三郎として、大倉陶園を代表するデザイナー及び経営者として知られる。近代日本の陶磁器の幕開けは河原徳立によるといってもよい。