ブラウニー イギリスの座敷わらし

2011.12.28

一昨日で年賀状も出し終わり、ようやく部屋の片づけに取り掛かった。特にこの半年の私の書斎は、ブラウニーにやられたみたいだとイギリス人の友達にメールを写真つきで送っていたぐらいだった。

そもそも整理整頓という能力をまったく両親のDNAから受け継いでいなかったようで(これは倍になって妹に受け継がれているので、安心←安心という言葉をこの際つかっていいのかどうか別にして)、片づけるということができない。
さすがにこの年になると、出先で心筋梗塞や脳こうそくで倒れて、そのまま入院し、私の留守中家人がリビングはいる可能性も皆無とは言えず、一応、リビングとベッドルームは見苦しくない程度には出かける前には片づけていくが、書斎などはなにかの原稿を抱えているときは(たいていいつもなにかしら締切があるので、つまりそれはいつもということを意味する)、床に本が散らかっている。もちろん、自分では本が散らかっていると思わなくて、必要な本を仕分けしているとおもっているのだが、、単に場所が床だというだけで他人は片付いていないと思うらしい(状況的には他人の味方のほうが正解!)

イギリスではこういう状況をブラウニーがいたずらしたという。
ブラウニーとはスコットランドやイングランドの北で伝承されている妖精で、いつも茶色のボロボロの服を着ていることからブラウニー(Brownie)と呼ばれている。

ブラウニーは日本でいうところの座敷童で、家に住みついて、家畜の世話や家事をしてくれる。そのお礼の食べ物は、ブラウニーが探し出せるようそっとさりげなく部屋の片隅においておくべきで、あからさまなやり方はいけない。

また、あまりに整理整頓された家ではブラウニーが自分の仕事がないと怒って、家の人たちの留守中に思いいっきり散らかしてみたりすると言われている。

ブラウニーの伝説を聞くたびに、イギリス人が作りだしたイギリス人そのものの妖精だと思ってしまう。これがアメリカ人の妖精ならあからさまなお礼の言葉を求めそうだし、ドイツなら完璧に片づけるまでブラウニーに納得してもらえそうにもない。

私の書斎が片付くまでにはまだまだ時間がかかりそう。今日中にはとても終わりそうにもない。ブラウニーさん、早く出てきて一緒に片付けを手伝ってくださいな。留守中にするなどと謙虚なことを言わずに、一緒にしましょうよ!

片付け能力の欠如だけではなく、こういった他力本願も直した方がいいと思うが、なにひとつ2011年の年頭に願ったことは是正できず、あと数日で2012年を迎える。
それまでになんとか片付けだけでもめどをつけなきゃ、、、