ロイヤルアスコット 2011 とドレスコード

2011.06.19

今年もイギリス、アスコット競馬場でイギリス王室が主催する競馬 ロイヤルアスコットが6月14-18日まで開催された。

イギリスの春は、3月最終の週末に開催されるオックスフォードvsケンブリッジボートで幕を開け、ヘンリーレガッタ、ロイヤルアスコット、そしてウィンブルドンで春から初夏へと季節が移る。

今年はそれまでの長く続いた晴れの日が、残念ながら続かず、最終日の昨日も時折ざざっと雨が降り、下を見ればぬかるんでいたようだが、そんなことなどお構いなしに着飾り、この競馬を楽しむ人々でアスコット競馬場は一杯であった。

そしてエリザベス女王は5日間皆勤賞。競馬は貴族のスポーツであることを感じさせた。そして、雨が降っていても女王陛下がお出ましの時は日がさして、さすが!
また毎日町の賭け屋(ブックメーカー)は、勝敗だけでなく、翌日のエリザベス女王の服の色まで賭けの対象にしていた。そしてBBCのアスコット競馬場からのお天気レポーターは一日何回も天気予報のつどに帽子を変えていた。そしてそれについて、スタジオのニュース解説者が「今回のお天気レポーターの帽子はちょっと地味でしたね」などとコメントするのが面白い。

私は最終日のフィナーレを飾るクイーン・アレクサンドラ・ステークス(4歳上 2マイル5ハロン159ヤード)17頭立てで、一番人気のエルヤーディが勝つと思っていたのが、Swingkeelが優勝していたのでびっくり。

勝負の話はさておいてここでは、 ロイヤルエンクロージャーと呼ばれる一番格の高い席に入るためのドレスコードは:
フォーマルドレスに帽子(頭が隠れること)着用
○女性は、肩を見せたり、ホルタ―ネックと呼ばれる首の後ろで紐でくくるスタイル、細い紐やストラップ付のドレスは不可。ストラップは1インチ以上で、ミニスカートも不可。胴体は肌を見せてはならず、パンツスースの場合はくるぶしまでの長さ。素材は格式に合うものを。
○男性は、黒またはグレーのモーニング。ベスト付で帽子着用のこと。
そして帽子を脱ぐ場合の場所もきちんと定められている

10-16歳の子供は金曜日と土曜日のみ可能。ただし、ロイヤルエンクロージャーに入れる大人の帯同としてのみで 女の子はきちんとしたドレス、男の子はスーツかジャケット着衣。ジーンズやトレーナーは不可。
10歳以下は入場不可。

外国の客はその国の正式な民族服は可能。

長い冬を過ごしたあとの春から初夏にかけてのイギリスは最高のシーズンと数々のイベントを楽しむ人たちで満ちている。