大樋先生ありがとう

2010.04.07

今日から4月13日まで日本橋三越で開催中の大樋年雄展に朝一番で行ってきました。

大樋焼は前田藩お庭焼として金沢で連綿と続き十代を数え、茶陶と飴釉で知られている。

年雄先生は大樋焼・大樋長佐衞門の継承者として、抹茶茶碗をはじめととする伝統の焼物だけでなく、黒釉窯変皿など意欲的な作品にも取り組んでおられる。

先生の容貌は一見ロックンローラーというか、とても若々しく、奥様もとても華のある方(今日は残念ながらお会い出なかったが)で、おふたりともそのような伝統の陶芸家のご夫婦には見えないが、奥様も要所要所ではきちんと加賀友禅を着こなされている。

先生の作品を展覧会場で拝見していると、作品の気品が伝わってきた。これが伝統なのだろうか?焼物はプロ、アマに関係なく品のいい作品に出合えるとうれしいけれど、先生のはまごうことなくプロの気品。

特に今日は私は白釉の香合がいいなあとおもったが、友人は革新的ともいえる「大樋飴釉窯変五芒星祭器」の前にしばしたたずんでいた。

こういう日はとても幸せな気分になれる。大樋先生ありがとう!