サムライ商会の銀製竹文カップ&ホルダー
2013.12.11
銀製のホルダーに横浜の美術骨董商サムライ商会(店の名付け親は新渡戸稲造)の刻印のあるカップ&ソーサー
サムライ商会は、後に横浜山下公園前のホテルニューグランドの二代目の会長になった野村洋三が明治27年に本町通りに開業した骨董商で、真葛香山なども扱っていました。透き通るような薄い白磁に竹が描かれたカップと、ホルダーも銀の細工で竹が彫られています。サムライ商会が注文し、日本の金工職人が作った作品だと考えられますが、極めて精緻で当時の日本人の金工の技術力の素晴らしさにため息が出ます。
サムライ商会の店は朱塗りの大鷲や仁王像で飾られた東洋風建物で、海外に向けに武具甲冑、仏具、木竹工品、陶磁器、漆器、家具、絹、金工などを扱っていました。