品の良さ

2010.05.12

息子の結婚式がハウステンボスで行われる予定だと、その挙式の2週間ほど前に知り合いに話した。するとハウステンボスのディナーセットがノリタケ製なら、自分がデザインしたものかもしれないと、かつてノリタケのデザインをされていた方から言われて楽しみにして出かけた。
ハウステンボスでの宿泊は、ホテルヨーロッパだった。
チェックインして室内でルームサービスでコーヒーを頼んだら出てきたのがこのセット。
実際にその方がデザインされたものかどうかは不明であるが、ノリタケ製。
実に上品。
ノリタケを含めて日本の食器産業は衰退の一歩をたどっているが、これを見ると、世界に誇れる日本の洋食器だなあと思える。
上質の金彩だけがもつ輝き、色絵具の落ち着いた色目。中の食べ物、飲み物の色を壊さないバランスの良さ。
こういった日本人の美意識をいつまで保てるのか。絶やしてはいけない技術とデザイン力だと感服した。