ギメ東洋美術館
2010.04.08
3月末に調査のためパリのギメ東洋美術館に行ってきました。
本来の仕事はギメにある日・中・韓の美術の比率や置き方を見るためでしたが、何より魅せられたのはアンコールワットの彫刻。
去年アンコールワットを訪れて以来その素晴らしさにいまだ興奮冷めやらずですが、ギメにいってさらに実感。
藤原貞朗著『オリエンタリストの憂鬱』は、日高薫の『異国の表象』を読んで以来、ここ数年の本の中ではもっとも興味深い本。アンコールワットを訪れ、『オリエンタリストの憂鬱』によりアンコールワットの美術がギメに入った経過を知り、ギメで実物を見ると感慨が深い。
写真はジャヤバルマン七世(1181-1218?)の妃 ジャヤラジャデビ。その前に立つと圧倒されるばかりの気品と優しさと芸術性の高さに言葉もなかった。