セーブル 国立陶磁器博物館 その1

2011.02.28

パリ郊外のセーブルにあるフランス国立陶磁器博物館に行ってきました。日本には東洋陶磁美術館、愛知県陶磁資料館、九州陶磁資料館などがあるけれど、このセーブルの国立陶磁器博物館は、どちらかというと台北の故宮博物館の陶磁器部門やマイセンの陶磁器博物館に近い。セーブル焼を通じてブルボン王朝の栄華を知るという王立窯の技術の高さを知ることのできる陶磁器の博物館です。

私はホテルからほど近いMiromesnilから9番線で一本で終点のポン・デ・セ-ブルまで行く方法を取りました。
地下鉄の駅を降りたら地上に上がってセーヌ川を渡るとセーヌ川沿いに威風堂々の国立陶磁器博物館という表示が出てきます。道の反対側にも大きな建物があるけれど、陶磁器博物館のほうが由緒正しそうなのですぐわかる。道案内はすべてフランス語しかないのがフランスそのものです。

遠くからでもすぐにわかる威風堂々たる建物

入ってすぐのところには磁器発祥の地、中国の景徳鎮を評価してか、中国美術がまず並び、考古学的な作品群の後、日本の有田のものも少しあります。韓国朝鮮王朝の磁器が集められているのはV&Aほどのコレクション数はありませんが、ヨーロッパでは結構珍しい。