「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」メリルストリープの演技

2012.03.30

「マーガレット・サッチャー 鉄の女」観てきました。

さすがアデミー主演女優賞取っただけのことはあるメリルストリープの演技。首相時代の鉄の女ぶりもすごいが、86歳で認知症を患っているサッチャーを演
じるところが圧巻。

英語も新人議員のときは生まれが中流階級の英語を混ぜて、たまにオックスフォード大学卒の表現を入れ、首相時代は保守党党首としてのRPの英語に変わる。

見るまではアメリカ人のメリルストリープがイギリス人を演じるのはどうなんだなろうと思っていた。

「ダウト」のように修道女を演じる場合は、何人であろうと、メリルストリープならやれると思えるけれど、近年のメリルストリープの当たり役である、「プラダを着た悪魔」のどこをどうとってもニューヨークに住む雨リア人編集長というイメージがあると、サッチャーのような誰もが知っているイギリス人を演じきることができるかなと不安に思ってた。

たとえば「クイーン」で女王以上の女王と思えるぐらいの演技力を見せたヘレンミランなどのイギリスの名女優をつかわずに、メリルストリープ?とおもった。

結果は、やはりサッチャーを演じても、メリルストリープはメリルストリープ。故ナンシー関が、市原悦子は誰を演じても市原悦子といったように、メリルストリープも同じ(格はちょっとちがう?)。

ただ、見ているうちにメリルストリープが演じるサッチャーであっても、当時の男性議員から受ける数々の屈辱に同じように怒りを覚え、フォークランド紛争で下す判断には男性とか女性ということを超えた国の首長としての孤独さをひしひしと感じ、どんどん画面に挽き込まれていった。

み終わったらどーっとつかれた。

しかし、首相を演じたメリルストリープは次はもう女王ぐらいしか演じるものがなくなってきた気もする。キムタクも首相や南極隊員演じてもう演じるものがなくなってきたのと同じだがこれもかなり格が違うなあ。

メリルストリープはまちがいなく今世紀を代表する俳優。

平日の昼間だというのに新宿バルト9での上映は満席だった。春休みだからかと思ったが、春休みをエンジョイする若い人はサッチャーなど見てなくて、周りは団塊の世代の夫婦みたいな人たちがほとんど。あれって夫婦で見に行くものなのかな?退職したサラリーマンの奥さん孝行?今回の唯一の謎でした。