『風をつかまえた少年』

2019.05.27

『風をつかまえた少年』の試写会へ。

2001年アフリカの最貧国マラウィを干ばつが襲う。

学費を払えず退学になった14歳の少年は、図書館で見つけた風力発電の本に学んで、父親のダイナモから風車を作ってポンプで水を吸い上げる。水があれば年に二回収穫することができる!家族が飢えなくて済む!

事実に基づいた物語で、原作者のウィリアム・カムクワンバは風車を作ったことがきっかけでタンザニアの講演に招かれ、その後アメリカのダートマス大学を卒業し、今はアメリカとマラウィを行き来しながら、様々なプロジェクトに取り組んでいる。

現在も農村部の電化率が4%に留まるという事実にはショックを受けたが、映画の最後で原作者が紹介されるシーンで”I try and I made it”という言葉は素晴らしい。すべてのものづくりの原点で工芸史を学ぶ私にとっても忘れてはいけない言葉である。

8月2日からロードショー。学ぶことの大切さと家族のきずなを教えてくれる素晴らしい映画である。