サンディエゴ州立大学での授業
2012.02.10
今日はサンディエゴ州立大学の美術史科での特別授業。
内容は私の専門であるオールドノリタケについて。
とても楽しかった。学会発表と違って最初からそんなに緊張はしていなかったが、終わってからすごく気持ちのいい満足感。
なぜ?と考えると、授業を受けている学生が、ごく普通に前を向いて授業に集中し、雑談などせず、居眠りせず、途中退席せず(日本ではマナーモードにしている携帯がカバンの中で鳴ると、携帯を持ってトイレに行くふりをして出ていく学生も増えてきた)、みんな実に楽しそうに授業を聴いてくれたからである。これって、アメリカの大学では当たり前のことなのだろうか?
オックスフォードでは、一つでも単位を落とすことは即退学につながるので、真面目に授業を受けていた学生が多かったが、日本では、もうやりたいほうだいか?と言いたくなる学生もいて、それは私の授業がおもしろくないせいかと、精一杯授業内容を工夫したり、教室内を歩き回って、注意を喚起したり、いろいろ努力するせいか、ひとつの授業が終わるとどっと疲れる。
しかし、サンディエゴ州立大学では、学生たちは実に楽しそうに授業を聴いてくれるのである。
アメリカの大学教員はtenure という永久就職的な地位を得るために学会発表や論文などたいへんであるが、学生がこんなにまじめに授業を受けてくれるのなら、努力のし甲斐があるなあと思った。
まあ、 日本では面白い授業なら学生もまじめに聞くのかもしれず、私の講義内容がまずしいせいなのかもしれないが、、