マザランチェストの一つ発見され、オランダ国立博物館が約9億5千万円で落札

2013.06.12

新たにマザランチェスト(マザラン家の櫃 1630-1640)が発見され、6月9日フランス、シェブルニー城のオークションでオランダ国立博物館が9億5千万円(€7.311million 1€=130円)で落札!

マザランチェストは日本から輸出された漆器の中で最も有名なもののひとつで、付属の鍵にマザラン公爵家の紋章があったためこう呼ばれる。本来4つあったとされ、その一つは現在修復なってロンドンV&Aが所蔵する。
今回のチェストは1970年に持ち主の祖父によりロンドンで購入され、両親のフランスロワール川沿いの自宅にあり、20年間バーに!使われていたらしい。
当初落札予想価格は20万ユーロ(2600万)とされたが、跳ね上がり、最終的にオランダの最も裕福な愛好家に基金を得ることのできたオランダ国立博物館が手にした。

今年度のフランスにおける最高の落札価格とのこと。 マザランチェストは平戸のオランダ商館長であったカロンの関与が想定される特注品とされるのでオランダが手に入れたのは妥当であると海外の美術史研究家たちは語っているが、、、こういうときにさっと情報を手に入れて、日本が落札することは無理だったかなあ、、、日本に帰れば間違いなく国宝となったはず。いってもしょうがないか、、きっとオランダは大事にしてくれるに違いないと信じよう。