京町屋にとけこむオールドノリタケ―ギャラリーGiGi訪問

2012.01.14

昨日、京都八坂神社南門からほど近い、料亭通りにあるオールドノリタケのギャラリーGiGiを、日本ポーセリン協会の関西在住の会員の方々と訪問した。

オーナーは仕事でアメリカ、ロスアンジェルスに30年以上も住んでいた方で、アメリカで年に一度開催されるオールドノリタケのコンベンションでお会いしたのが知り合った最初。海外の生活が長い割には、あまり押しの強さを感じさせない、静かな方で、でもその対米経験の長さからよもや日本に帰ってこられるとは想像もしていなかった。それが京都の町屋を改造してオールドノリタケのギャラリーを作秋オープンと聞いてぜひともお伺いしたいと思いながら、やっと念願かなって昨日訪問出来た次第。
場所が、祇園の料亭通り、浜作を右折して、京とみのとなりとは、もうこれが京都の町屋でなくてなんだろうというぐらいの京都らしい場所。
アメリカと日本でメールを交わしながら京町屋を再生されたとのことだけれど、京町屋がオールドノリタケとしっくり合っている。

アメリカ西海岸在住のアメリカ人のコレクターたちはデコもののコレクションが多いのだが、彼はあまりデコの収集に興味がないらしく、アメリカ人がいうところのニッポンもの(1921年までの日本からアメリカに輸出された磁器)中心に、ライオンやインディアンのモールドの飾り皿、ヒューミダ―と呼ばれる葉巻入れなど、男性らしいコレクションで飾られている。

よっぽど桁外れの資力(かつての出光家や三井家、アタカのような)コレクションをするのには、時間と費用の制限があり、今やそれは不可能だといってよい。その中で、自分の好きなものに軸を置いて、ぶれずに集めるというのは簡単そうでいて実は難しい。あれもこれもとなってしまう。

そして物を集めるのに、ジェンダーの差はあまりないはずなのに、やはり、ノリタケに限らず、切手や骨董も含めてなぜか男性のコレクターのほうが、整理も上手で系統だてて集める人が多い。

また、こういったコレクションを見ながら、友人たちとのノリタケ談義は最高の楽しみである。ギャラリーGiGiを訪れた友人たちと、アメリカのコンベンションで、お互い購入、落札したい作品をオークションのプレビューや部屋売りと呼ばれる宿泊している部屋で並べられているセールでの丁々発止のやり取りや、お互い購入した作品を巡っての会話など夜遅くまでアメリカの様々な都市で楽しんだ日々を思い出した。

コレクションの楽しみはやっぱり自分の集めたものに見入るというより、友人たちとの会話にあるなあと改めて思った午後だった。