新発見マザラン=ローレンスチェストについて再び

2013.06.12

今回見つかったチェスト

1916年にクリスティーズのカタログに掲載されたチェスト 

新マザランチェストについて再び。実はこの新しく見つかったマザランチェストはかつてローレンスチェストといわれていました。
日本美術の収集家として知られたサー・トレバー・ローレンス(1831-1913)が1882年にオークションで購入したものです。1941年のウェールズ、ランターナム・アビー邸の家財の競売のカタログに作品名が掲載されているのが最後です。
今知られている最後の写真は,1916年ローレンスコレクション競売カタログ(クリスティー社)の白黒写真(下、右側の写真)。オランダ国立博物館のメンノ・フィスキ博士はこんなスリリングな発見をみんなと共有できることがうれしい!と今朝JAHFという日本美術を主に海外で研究しているメーリングリストでみなに伝えてくれました。
V&Aにあるのは、はたして実際にマザラン公爵が実際に使ったのかどうかについては、V&Aも100%の確証は持てずとして、反対にこのローレンス=マザランチェストについては、ほぼマザラン公爵が使ったことが確実とされています。

こんな新しい発見があるから、やっぱり研究が面白い!