現代工芸への注目度がうれしい!

2012.07.25

今月の芸術新潮は特集が「美女と幽霊」と題して松井冬子特集だが、近現代工芸に関する記事も多くうれしくなる。

金沢21世紀美術
館で開催中の「工芸未来派」展関連記事では博多人形中村信喬先生と金沢大樋焼の大樋年雄先生の作品に関する記事や、MOA美術館の岡田茂吉賞では、小椋範彦先生の作品なども掲載され、なんだか知った人にばったり出会ったようなうれしさ。

小椋先生の作品「乾漆割貝蒔絵飾箱」は展覧会で見たときから惹かれていた。
涼しげなのに、熱帯の濃密な空気も感じれる不思議な作品。一度見たら忘れらない。ヴェトナムの朝の空気に似ている気がする。

昨晩のNHKBS1のエルムンドでは博多人形の中村信喬先生へのインタビューがあり、興味深かった。

私が取材したときより、中村先生はかなり緊張しておられて、やはりテレビは緊張するのかなあ、私の時はリラックスしておられたような気がしたがと、ちょっと自分のインタビューがリラックスしていただけるものであればうれしかったと自画自賛したくなったが、まあ、私一人相手より、NHKの会場でたくさんの人を相手にインタビューでは規模が違うしなあ。。

信喬先生はこのごろ少なくなった男の中の男という感じがする。大樋先生と信喬先生は同年代で私より年下だが、すでにお二人とも人の上に立つ人物の風格をお持ちで、大樋焼と博多人形師の後継としての家を背負って立つ重圧がちゃんとその人の身についている貫録がお二人にはある。そういうのってたとえば後継になったとしてもすぐに身につくものではないだろう。

もちろん、代々家を継がなくても、自分でその道を定めて進んでいらっしゃる作家の方々もいろいろいらして、白瓷の鳥取の前田昭博先生とか、同じく陶芸で碧釉の広島の木村芳郎先生とか、産地でもなく、親から受け継いだ仕事でもなくそれでも自分の焼き物を見つけられている先生も多くいらっしゃる。

そういった工芸の先生方にお会いしたり、作品を拝見したり、また芸術新潮やいろんな雑誌でそういった先生がの作品に関連する記事を見ると自分も頑張ろうと思える。元気をいただく気がする。