神戸の復興 三宮の夜

2011.06.18

昨夜は友人のちょっとしたお祝いの会があり、久しぶりに神戸三宮で飲んだ。

食事は、そばの正家の一つ西の筋にあるサイドバイサイド。イタリア料理をゆっくり食べながら友人たちとしゃべり、スズキのポワレを白ワインで、地鶏を赤ワインで楽しむ。食後はマスターが弾いてくれるサックスで映画音楽、「ひまわり」など懐かしい曲を聴く。マスターはいつもサックスを吹くわけではないので、昨夜はラッキーだった。

そのあと30年来通うバー、1st Flyへ。金曜日のせいか混んでいたのを無理に席を空けてもらい、友人たちはここはやっぱりバーボンの雰囲気と、Four Rosesなど。私はちょっとのどが渇いたのでカンパリを。阪神大震災後もかわらず店を続けるマスターはいまや年を取るのをやめたよう。

ここでゆっくり飲んだ後さらに、食後のお酒をもう一杯飲み直しと Barteca Solo-MINA。ここは客が真ん中のキッチンを囲む形のカウンターで、従業員が働くのを見ながら飲む。従業員はきびきびと動いているが騒がしくなくて、客は落ち着いて飲める。なんだか甘いお酒がほしくなり、甘いワインを頼むとそれならポートはどうですかと勧められ、そりゃそうだ、食後にはワインよりポートだと納得。甘ったるくなく上品なポートをゆっくり飲む。

いろいろ飲んだ気がするが、時間をかけて親しい友人たちと楽しい話題で飲んで食べたせいか翌朝にはまったくお酒が残っていなかった。

三宮は、阪神淡路大震災以降、東門などのいわゆる飲み屋街にカラオケやチェーンの居酒屋が増えて神戸らしいお店がなくなっていくなあとさびしく思っていたが、昔からの店がいくつか残り、新しいお店も昔からの神戸の雰囲気を受け継いだお店が増えている。

阪神淡路大震災直後はもう三宮の夜のあかりはもどらないんじゃないかと思ったが、そんなことはなかった。神戸のよさを見直した夜だった。