「三田村有純退任記念展」@藝大美術館
2016.10.27
昨日から芸大美術館で始まった『三田村有純退任記念展』を観に。自分が書かせていただいた解説と英訳は、見るのが怖い、、ここで万が一間違いを見つけてももうどうしようもないので見ないふりをして実はこっそりさっとみてまあ大きな間違いがなさそうで、、、それより作品をじっくり拝見させていただくことに。 今までに知らなかった三田村先生の若いころの作品もあり楽しい。そして、柴田是真、赤塚自得、高井泰令、池田泰真といった明治以降の漆芸作家の名品も並んで圧巻だが、今回最も心惹かれたのが三田村先生のお祖父さま・三田村自芳の作品、(もちろん三田村先生ご自身の作品はいわずもがなですが、、、)うまいなあと心から思う。 若いころなら気が付かなかったであろう自芳の心情。息子秀芳が作家としてこれからというときに病に倒れて、孫の純一(有純)はまだどうなるかわからず、、その中で一家を支えつつ、孫に技を伝え、、多忙の中、作品の品位を落とさない、、そして秀芳の作品ー余命を知りながら作り続けたにもかかわらず、彼の作品が持つ明るさ、すごいな。若いころには気が付かなかった作家たちの思いに心をはせることも年を取ったことのいいことのひとつのように思える。会期中また何度か見に行こう!!