ロンドンヒースロー空港で入管の混雑を避ける方法
2012.05.02
昨日のニュースで、ロンドンヒースロー空港の入管手続きに2時間はかかるため、ロンドン市のジョンソン市長がメイ内相に「深刻な懸念」を表明したとのニュースがあった。
ロンドンヒースロー空港の混雑ぶりは、なにも、今年になってオリンピックを前にして起こったことではない。私の知る限りいつも混雑している。
急きょマンチェスター空港から係員が30名呼ばれたそうだが、根本的な解決にはなっていないだろう。
では、ヒースロー空港の入管の混雑を避けるのにはどうしたらいいのだろう?
ベストな方法は、ヒースロー空港を使わない。イギリスの他の都市へ移動する場合は、ヨーロッパの他のハブ空港から、エジンバラやマンチェスターに到着したほうがはるかにスムーズである。
しかし、ロンドンに滞在したい場合はヒースロー空港利用は避けられない。その場合は、BAブリティシュエアウェイズかヴァージン(ただしANAとの共同運航便は避ける)を利用する。
BAとヴァージンの一部のフライトはターミナル5を使うがここは空いているので通関も楽だ。また、時間に余裕があるのなら、他のヨーロッパの空港を経由してKLMなどのスカイチームが使うターミナル4に降りるのもよい。
ただ、日本からの長時間のフライトとなると、機内ではJALやANAのサービスが良いという人には(私もその一人だが)、もっとも混雑するターミナル3への着陸は避けられない。ターミナル3はアジアやアフリカからの便が利用しており、またその到着時刻も午後3-5時ぐらいに集中しているため、入管には1時間で終わればラッキー、平均は1時間半をみておいた方がいい。世界で最も混雑する空港であるヒースローはそもそも到着前にロンドン上空で着陸の順番を30分ぐらい待つことはざらなので、ヒースローについた段階でもうくたくたである。
では少しでも早くスムーズに入管を終わらせる方法は?それは着陸し機外に出たら、ひたすらパスポートコントロールまで走ることである。自分と同じ便の乗客だけでなく、よくもまあこれだけの客が降りてくるなあと思うぐらいどんどん人が同じ方向=入管へ向かっている。このためにだけスニーカーを用意してもいいぐらいだ。走れ走れ!それだけで30分は違う。
そして並んだらあとはひたすら我慢。トイレにも行けない。順番が近づくと、職員がおよそのレーンの指示をしてくれるので、そのときは選べるのなら、ビジネスマンか、慣れている駐在員家族などの後ろに並ぶ。こういう言い方をすると語弊があるがまちがっても、移民の家族や英語がわからない若い語学学校の生徒の後ろに並んではいけない。
そして旅行時期を選べるのなら語学学校が始まる3月―4月、7月末を避けること。
でも考えたらイギリスでは並ぶことをqueueといい、住んでいると毎日使う。すべての生活において並ぶことが前提なのである。ヒースロー空港で入管のため並ぶのはイギリスに来たという証拠、イギリスの文化に触れる最初のチャンスなのかもしれない。