新年のお茶事
2012.01.03
ばたばたと過ごした年末だったが、ようやくなんとか片が付き、29日からは今年引越しした息子の家へ。
実家の母や妹一家、なんとか休みが取れた次女や、お嫁さんの家族も来て、1月1日は総勢12人で息子の家へ。といっても息子の家の同じ敷地に古い日本家屋の別棟があるので私たちはそちらに滞在。
1月1日におせちも食べて、ちょっと落ち着いて、1時過ぎから縁側でお茶をたてて、家族や身内だけで初釜。茶碗は夫が昨年焼いたもの。志野、青磁等数点。
お菓子には本当は花びら餅が欲しいのだけれど、用意していなかったので、母がくれたおまんじゅうをおもがし、息子が北海道で買ってきたじゃがぴりかをお干菓子として、私がたて、正客は妹。妹が飲み終わったころに、古い日本家屋の窓ガラスがゆれはじめ、みなで、風が吹いてる?えっ、地震?すぐに硝子戸をあけて、いつでも外に出られる用意。だんだん揺れが激しくなってくる。これからもっと本格的なのが来るか?と思ったが、やがて揺れが止んでほっ!
すぐにテレビをつけると千葉は震度4。釜もひっくり返らず茶碗も無事。
そして、揺れも落ち着き、震度も震源地もわかったので、お茶を再開。すると、何事もなかったようにまた静かなお茶の世界に入っていける。
普通なら、みなでわいわい地震の話などするところだけれど、、
お茶時の途中なので、すぐに、黙って、続きを。
その静かな時間の流れに改めてお茶の世界ってすごいなあと思った。
何があっても、どこにいても、何人いても、お茶をたてることで静寂な世界を作ることができる。何百年もお茶の世界が日本人の生活の中に生きてきた意味を少しだけ知った気がした。