日本ダービー 絶倫サンデーサイレンス
2011.06.02
先日の日本ダービーを制したのはオルフェーブル(フランス語で金銀細工師)だが、オルフェーブルを含む出走馬18頭がすべてサンデーサイレンスの孫だった。
日本ダービーは、今年の場合は2008年に生まれた三歳馬の最高の馬を決めるクラシックレースだ。
5月29日に最終的に登録された出走馬がすべてサンデーサイレンスという一頭の種牡馬の孫。(父親の父親がサンデーサイレンス=ディープインパクト産駒5頭 ステイゴールド産駒三頭など18頭、母親の父親がサンデーサイレンスというのが4頭)
サンデーサイレンス自体は、アメリカでは三冠レースのうち2冠と活躍したものの、日本では種馬生活。
そして、その結果、産駒が走ってみるとダントツの活躍。
サンデーサイレンスは絶倫で、その種付けは200頭にも及ぶというのだから、産駒が多くても当たり前か。
競馬記者などによると、あまり偏りすぎると、近親交配の可能性も強まるというし、レースとしてもあまり面白くないかもしれない。
ヨーロッパで初めて磁器を焼成したドイツ、マイセンのアウグスト2世は、磁器の焼成に熱意を燃やしただけでなく、城の近辺の村中の子供たちがすべて王にそっくりだったというぐらい絶倫だった。
「英雄色を好む」というのは、人間にもあるけれど、馬の場合は、あまり強すぎても日本の競馬界の将来的には問題かもしれない。