種村実穂さんの写真展『それぞれのとき、それぞれの愛II』

2011.05.24

南青山のギャラリー、サロン・ド・フルールで開催されている種村実穂さんの写真展『それぞれのとき、それぞれの愛II』に行ってきた。

ここしばらく新聞や雑誌で見る写真は震災関連が多く、阪神大震災を経験した私としては、今回被災された方々の気持ちを思って辛くて、なにもできない自分がつらく、最近は、どの写真を見るのがつらいということが多かった。

でも今日は行って本当に良かった。
種村さんの写真はヨーロッパの日常を切り取ったもので、上質のヨーロッパ映画か、軽いクラシック音楽を聴くような気持ちになった。

撮影時期はおそらくちょうど今頃なのだろうか、春が過ぎて初夏の、青い空と、澄んだ空気と、優しい風が吹く季節。外で食事をすると、日がなかなか沈まず、ワインやビール、サングリアなどがおいしく、おしゃべりに夢中になっていて気がついたら夜の10時を過ぎていたという一年で一番楽しみな季節。

どの写真も種村さんの人柄か、どこにでもありそうで、それでいて、恋人同士、母娘など、どの人間関係(ブルテリアなどと犬のとの関係も)にも優しさと温かさが感じられる。

なんだか心にほわっとした温かいものがともった素晴らしい時間でした。