16世紀ムガール様式の盾
2013.10.31
16世紀ムガール様式の盾。琉球か南アジア産とされている。
木に黒い塗料を塗った模製漆器に、意匠は一部金箔。裏部分の写真を見ると持ち手部分がきちんとベルベットで作られていることがわかり一応実用目的で作れたのか?表の意匠はユリに茨、裏は葡萄の枝に鳥やリス?が遊びアラベスク文様が縁を飾る。争いごとの道具である武具にも優雅な意匠を描かずにいられないのは人類共通。なるだけバランスよく美しく!とは作る側の思い。これが戦いに使われずにいたことを願う。(写真:Victoria Weston著”Portugal, Jesuits, and Japan”図録より)