『黄金有情』大角幸枝先生ご著書
2016.10.04
Professor Emeritus of Tokyo Kasei University, Yukie Osumi, holder of Important Intangible Cultural Property of Metal Works published her book titled “Ogon Ujo” by Ribun Pubrishing. She wrote aboProfessor Emeritus of Tokyo Kasei University, Yukie Osumi, holder of Important Intangible Cultural Property of Metal Works published her book titled “Ogon Ujo” by Ribun Pubrishing. She wrote about modern history of metal works in Japan and Japanese modern kougei history. 人間国宝の金工作家・大角幸枝先生(右写真は拙本『美術工芸の明日を担う20人で取材させていただいた時の先生の仕事風景)が里文出版より『黄金有情』を上梓された。 ー私が助手を務め、工芸の道に入る目を開いていただいた前田泰次先生はある時、『工芸概論』の講義中に「君たちが普段使っている箸を持ってきなさい」と言われたことがあった。次の週、学生の大半はそのことを忘れていたのか、学生食堂の割りばしを持参した。先生は大いに怒り「そんなことで君たちは工芸を語れるのか」とおっしゃった。ー P341より抜粋 今の私自身にもこの言葉がつきささる。工芸を研究するということの意味を問うてくる。 先生の今回のご著書は日本の金工史を語る上での名著になるに違いないが、我々日々の暮らしを振り返る上でも必携である。 ut modern history of metal works in Japan and Japanese modern kougei history. 人間国宝の金工作家・大角幸枝先生(右写真は拙本『美術工芸の明日を担う20人で取材させていただいた時の先生の仕事風景)が里文出版より『黄金有情』を上梓された。 ー私が助手を務め、工芸の道に入る目を開いていただいた前田泰次先生はある時、『工芸概論』の講義中に「君たちが普段使っている箸を持ってきなさい」と言われたことがあった。次の週、学生の大半はそのことを忘れていたのか、学生食堂の割りばしを持参した。先生は大いに怒り「そんなことで君たちは工芸を語れるのか」とおっしゃった。ー P341より抜粋 今の私自身にもこの言葉がつきささる。工芸を研究するということの意味を問うてくる。 先生の今回のご著書は日本の金工史を語る上での名著になるに違いないが、我々日々の暮らしを振り返る上でも必携である。