「日本の工芸デザインの今まで~オールド・ノリタケの時代とともに~」
2018.04.21
ノリタケ銀座店で開催の「日本の工芸デザインの今まで~オールド・ノリタケの時代とともに~」のセミナーの第一回目4月28日まであと一週間となりました。
当日見ていただくパワーポイントを作り始めていますが、まだまだ私自身もこういった講演会をする都度に勉強することがたくさんあります。
例えば真ん中の写真は明治時代に作られた花瓶ですが、裏には「大日本瀬戸加藤五助製」と「東京 濤川」の字が。おそらく生地は瀬戸の五助で、上絵付は東京の濤川惣助がしたのではないでしょうか。濤川は無線七宝で知られていますが、初期には陶磁器の貿易業を手広く行っていて、その後尾張七宝の職人達を擁する東京亀戸にあるドイツのアーレンス商会の七宝工場を買収しています。
当時の人たちはインターネットなどがなかった代わりに道具をあつかう業者や職人の流れで私たちが考える以上にいろんな情報を持っていたのでしょう。そんな話も当日できたらなとおもっています。一人でも多くの人に来ていただけたら嬉しいです。