オールドノリタケのカップ群青と薄紅 Noritake Cup- ultramarine & salmon

2011.05.19

オールドノリタケのカップ&ソーサー。色は群青に薄紅の重ね。
こういう色の配色を見ると、ノリタケが海外向けで(とくにアメリカ)欧米の嗜好に合わせて食器を作っていたとはいえ、日本の着物のセンスを感じる。
5月初めの初夏の緑系の着物から、これから蒸し暑くなっていくにつれて、はっきりした群青と薄紅の優しさを組み合わせた意匠。

薄紅はまた、退紅(たいこう)、粗染(あらぞめ)ともいう。紅が禁色のときにこれぐらいの薄さは許色だった。

裏印はいわゆるまる木(1908-1926)でイギリス向け。形はヨーロッパ向けらしく優美で、色遣いは日本的。こんなところがオールドノリタケの魅力。

This is Noritake C&S with colour of ultramarine and salmon(Backstamp is Maru-ki) for European use. Noritake C&S usually reflects Western taste, however, this colour combination reminds me Kimono in the early summer.
When the salmon was forbidden colour, this pale colour was admitted.